お知らせ

通塾する曜日と時間を登録してください。

2023年4月3日
 ──春夏秋冬。
 いちばん美しい季節はどれ? と聞かれたら、答えは,人それぞれ。でも、コロナがちょっとやわらいだ今年の春は、美しい人はさらに美しく、それなりの人もそれなりに楽しめる季節が訪れることを、心から願っています。
 ──で、新学期。
 まだその厄災を知らぬその昔、井上塾の人たちは、その日の気分で、今日は天気がいいからちょっくら塾でおやつでもという、実に自由人な毎日を送っておりました。またそんな日々が来ることを、いま夢見ていますが、油断は大敵です。おまけに近頃、みなさん、やたら群れてはしゃぎたがっているので、いきなりフリータイムに戻すと、行列のできる学習塾というデインジャラスな事態におちいるおそれがあります。
 みなさんには、おともだちと一緒に、安心して、快適な環境で勉強できるよう、引き続き、通塾する曜日と時間を調整していただきたいと思います。
 ──とはいえ、なにしろ、新学期。
 新しい学校や地域のクラブ、さらにはおかあさんやおとうさんが単身赴任したおうちなんかもあったりして、見るモノ聞くモノみんな、面白かったり、とんでもなかったり、いろいろ大変で、何曜日の何時に塾へ行けるか、そんなもんわからんよ、という人もいるでしょう。なので、見通しがたったところで、かまいません。とりあえず、四月末までに、通塾する曜日と時間を決めてください。
 なお、月水金と火木土と切り分けるクラス分けは、もうやめます。ただ、塾生が増えているので、19時での入れ替えは継続します。
 通塾する曜日は週3日まで(受験年次は4日まで)自由に選択して下さい。講師の選択変更も可能です。(二人しかいませんが……)

井上塾●井上浴


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2023年度の「集金袋」をお届けします。

2023年3月22日

 巣立ちの春、卒業式。
 そこには未来に出立する心の軽やかさがあります。でも、ちょっと油断してると、どこからか気まずい気配が染み出る不思議な時間も訪れます。その重い沈黙を追い払うために、きみたちは思いのたけを込めて、「うた」を歌う、はずでした。
 今年の春は、三年ぶりにマスクをはずせる卒業式となりました。
 でも、歌えたのは校歌と「君が代」だけ。卒業ソングを歌うことは、今年もかなわなかったようです。
 で、とりあえず、号泣!

 実のところ、わたし的には、「君が代」の詞も楽曲も、嫌いじゃありません。
 詞は短く、字余り一の三十二文字。そのくせ、永遠の愛から、ばばじじの長寿、さらにはやんごとなきお方へのリスペクトまで、その間口は広い。
 でも、どんよりしたメロディラインは、8世紀に起源を持つローマ教会の典礼音楽=グレゴリオ聖歌がオリジナル。だからその「うた」は、修練を積んだ修道僧や少年聖歌隊がカバーすると心に染みるんだろうけど、僕たち、近代的野蛮人の放歌斉唱に委ねていては、陰々滅々、全部、ぶち壊しになるのです。一人一人がみんな違うように、一つ一つのうたにもそれぞれに居場所があるんです。
 校歌なんてだいたいがつまらんもんと決まっているし、「国歌斉唱」は、引きちぎられてゆく「うた」の心が痛々しくて、祝祭の時は流れを止めます。
 というわけで、僕には何にもできなかったので、きみたちが歌うことのかなわなかった「うた」の一節を口ずさむことにします。

サヨナラは悲しい言葉じゃない 
それぞれの夢へと僕らを繋ぐ YELL
ともに過ごした日々を胸に抱いて 
飛び立つよ 独りで 未来(つぎ)の 空へ 
  (いきものがかり「YELL」)

今後ともお引き立てのほど、よろしくお願いいたします。

井上塾 井上浴