井上塾OB
エイタロー
2000年生まれ。
初めて井上塾にきたのは小学4年のとき。 まず教わったのは、「羊羹(ようかん)の正しい食べ方」でした。正解はただひとつー「ようかんで食べる」。
山登りにも連れてってもらいました。が、「なぜ山に登るのか?」という問いへの回答は、「友だち」に始まって「温泉とビール」「面接の話題作り」「そこに山があるから」「社会の役に立たないことすることで社会や時代の価値観を否定するため」……。ひとりひとり、そのときどき、それぞれに正解は異なりました。
ちなみにその当時の「将来の夢」は「おかあさん」になること。
やがて、声が良いと褒められて「歌手」、センスがあると「画家」、笑顔が素敵で「医者」、英語とドイツ語に堪能で「国連職員」、よくわからないから「哲学者」と、遍歴を重ね、今は「国際弁護士」になるために勉強しています。
けれども、今でもそう思うのですが、「何のために勉強するの?」と疑問に思ってしまうこと、誰だってありますよね。そういった「いつまでも考え続ける疑問」や「正解のない疑問」も、井上塾ではとても大事にしてくれたように思います。
向東中→広大附属福山高→広島大学総合科学部→東京大学法学政治学研究科在学中、司法試験合格→76期司法修習生
井上塾OG
ノミさん
1996年生まれ。
花園の常連ってドヤ顔しても、早い話、まともに相手してくれるやつはご近所にいませんでした。カープじゃなきゃ女子じゃないっていう時代、わが日本代表のW杯通算成績は1勝23敗でした。
みんなドン引きしてましたね。どっち跳ねてくかわかんない楕円形の球、追っかける人生なんて。
でも、神様はちゃんと見ててくれてたんです。
本が好きだったのとプレゼンには自信ありました。「なんでノミが○大に?」と言われましたが、偏差値なんかなんとかなるし、人生、どう転がるかわからんもん。
大学でも女子マネ。その年、オールジャパンは南アフリカを撃破。4年後の東京は堂々のベスト8。
そして2020夏、ノミさんはポストコロナの坂道を、熱海の磯へと駆け下りてゆくのでありました。 《つづく》
栗原中→尾道高→法政大学文学部→MOA美術館学芸員
後輩へのメッセージ●「自分次第でいくらでも偏差値を上げられるのが井上塾のいいところ。好きを突き抜けてね!」
井上塾OB・永久欠番
師匠!
1997年生まれ。
「文武両道」「切磋琢磨」。
「ゲーム」と「学業」の両立に目覚めたのは中学2年のとき。たまりかねたお母さんに連れて来られたのが井上塾。入塾後、群がるこわっぱどもを撃破し、たちまちにして「師匠!」の座をゲット。「永世名人」として君臨し、今日に至る。その涼しげなまなざしで女子塾生の出席率向上にも大いに貢献した。在籍4年・特別表彰。
近大附属福山中・高→愛媛大学工学部。
大学とひとり暮らしにもなれてきたので、そろそろバイトを始めようと思っています。
趣味●ゲーム
後輩へのメッセージ●「大学は高校よりいろいろ自由になって楽しいから、そのためにも勉強がんばってください!」
井上塾OG・坂本様。
ゆきちゃん
1996年生まれ。
とにもかくにも写真写りの良いフォトジェニックな人。
立ち姿勢が良い。ルックスはAKB級=クラスで5番目くらいだが、最近は化粧が上達したので3番目くらいになったかも。
どんな場面でも立ち位置と動線を瞬時にキメるセンスがある。おかげで、塾で山とか女湯とか遊びに行くときは、「ゆきちゃんに付いてけば大丈夫」と、後輩たちがぞろぞろとユニゾンで付き従う。いわば「理想の上司」。当人にすれば迷惑至極、少々うっとうしいはずだが、そこは 忍耐強くガマンの人。気は優しくて力持ち。のちに「坂本様」と呼ばれてリスペクトされる。在籍6年・永年勤続表彰。
栗原中→如水館高→神戸女学院大。
趣味●化粧
後輩へのメッセージ●勉強して、休日に山とか自転車で、学校も年齢関係なく、個性豊かな塾の人と遊んで楽しんで、思い出をいっぱいつくってね!
井上塾OB・サポートスタッフ
ジュンペイ
1996年生まれ。
物心ついた頃から手にするものは「重機」のオモチャという重機オタク。東日本大震災・福島原発事故は十五歳の春。自衛官を志す。
が……。(照明ダウン)
「□□□□のバカヤロ−」
(舞台は暗転)
という展開に、自衛隊はドタキャン。学校関係者はじめ関係各位の強力な後方支援を受けて(井上塾は志望理由書の作成と面接台本の制作・演技指導を担当した)大手建機メーカーに就職。重機づくりを通して社会貢献に励んだ。
高校時代は演劇一筋(県大会三位)。愛唱歌は「六甲おろし」(阪神タイガース応援歌)。週末には登山や自転車など、安松せんせのお供をさせられることも多い。
在籍7年・永年勤続表彰。栗原中→尾道高
現在は『推し活』のため、北陸の施工管理会社に勤務。
後輩へのメッセージ●空欄□□□□に入る人物の名前として最も適当なものを次の①〜⑤のうちから一つ選べ。
①新井貴浩 ②星野源 ③吉田順平 ④安倍晋三 ⑤徳川家康
井上塾OG
前谷女史
1994年生まれ。
前谷眼科の大先生といえば、尾道ではちっとばかし有名でしたね。見立てと腕は良いんだけど、虫の居所が悪い日には相手かまわず叱り飛ばす。まあ、その喧嘩上等のおっかない爺さんが、なぜかこの孫娘とはえらいウマが合う。
となれば、あとはもう世の中、怖いもんなし。
在籍4年。塾に来ても半分は漫画読んでましたね。漫画に飽きたらそのへんの本を片っ端から読みふける。おうちが広島に引っ越してからは、ちょっと縁が遠くなったけど、夏休み塾で東北の山へ行くってたらザックに本詰め込んで来ましたね。身体壮健。腕も立つし口も立つ。おかげで、泣かされた小僧も幾人か。高校時代から剣道一直線。大学は剣と医学の二また掛けて鹿児島へ。剣道三段。
その老先生も2年前に亡くなられて、前谷医院の建物も取り壊されてしまいました。寂しくなりました。
暁の星女子中→広大付属高(広島)→鹿児島大医学部
井上塾OB
タロウくん
1991年神戸市生まれ。
阪神淡路大震災後に尾道にお引っ越し。そのまま、土堂小→長江中→尾道北高という尾道のメインストリートを、まっすぐに駆け抜けた苦労人である。
少年時代の趣味は石拾い。石は何にも言わないけど、石の気持ちはよく分かるというエスパーな人。武蔵野美大卒業後、現在は大阪で修行中。
温厚な人柄で、男女を問わず塾生の信望を集めて今日に至る。文才と女難の相がある。在籍6年・永年勤続表彰。
後輩へのメッセージ●「?」
井上塾OG・うずしお雑貨店
ヨーコちゃん
林芙美子さんが少女時代を過ごした「うずしお小路」。その代表作でもある「魚と風琴の町」に描かれたこの路地には、今も、その昔からの人たちが住み続けています。ヨーコちゃんの大叔母さんもそのひとり。そのおばあちゃんがやっていた自転車屋さんのあとを借り受けて、一昨年小さな雑貨屋さんを開きました。古いものの懐かしい感じ、手作りの温かさの伝わる小物たちが不思議な空気感を漂わせるお店です。井上塾より徒歩10秒。
在籍4年。お菓子を食べるのが楽しみで塾に通い続ける。
金光学園中・高→福山大薬学部。
趣味●旅行・スノボ
後輩へのメッセージ●自分らしく!楽しく!
報告●同じく井上塾OBでうんこ座りしてたお兄さんの望月聖太くん(金光学園中・高→東邦大医学部)は、相変わらず元気で、東京で形成外科のお医者さんしています。
元スタッフ・講師
タカマツ
1984年生まれ。
高松市高松町在住。
古高松中→高松第一高→尾道大学芸術文化学部美術科・同大学院美術研究科美術専攻終了。
倉敷芸術科学大学講師。
受賞●ターナー・アクリルアワード(2007年・2008年)
●岡山県新進美術家育成『I氏』賞(2014年)
趣味●お絵描き
こどもたちへのメッセージ●「こんな素晴らしい塾見たことがない!」
元スタッフ・講師
野崎せんぱい
1983年生まれ。
東京都江東区門前仲町在住。
柳学園中・高→尾道大学芸術文化学部美術科・同大学院美術研究科美術専攻終了。
テレビ制作会社勤務。
2016年12月第一子誕生!
こどもの名前は「千遥(ちはる)」くん。奥さんは「千絵(ちえ)」ちゃんで、お父さんは「千尋(ちひろ)」さん。……間違えんさんなよ!
趣味●ドラム演奏・似顔絵描き
こどもたちへのメッセージ●「あんまり堅苦しくない塾なので、遊びに来る感覚で勉強してね!」
パン屋さん・「パンのなる木」
なべちゃん
1970年生まれ。
塾の階下にあるパン屋さん・「パンのなる木」のオーナー兼パン職人。よいこのおやつに、毎日、美味しいパンを届けてくれます。神戸の「ドンク」からスタートしたパンのお仕事も今年で26年。お店のコンセプトは「安全な食材で本物のパンを作ること」。材料の小麦の八割以上は広島県産を使用しています。おすすめはやっぱり「食パン」。毎日食べてもアキがこない本物の美味しさはまさに至高の逸品。
趣味&特技●パン作り
孫
あきちゃん
大変お騒がせしております。
天下無敵!ご意見無用!の四歳児。ベッチャーさえおらんかったら世の中、怖いものなし。
尾道本通り商店街と福屋の地下食品売り場を好んでお散歩する。とりわけデパ地下のおさかな屋さんが大のお気に入り。
2012年10月、尾道市久保一丁目の長谷川産婦人科にてご誕生。
石神井南幼稚園年少組。東京都練馬区民。
さしみとようかんが大好物。
塾のおばちゃん
あけみさん
1953年生まれ。
帰るおうちがなくなったとき、いつも食べさせてもらったあけみさんの手料理の美味しさは忘れられませんね。
元祖カープ女子! ご当地アイドルの草分け!
出演●『野ゆき山ゆき海辺ゆき』『日本殉情伝・おかしなふたり』(大林宣彦監督)など
趣味●山歩き・湯治
特技●子守
スタッフ
安松せんせ
カープが3度目の日本一(1984年)になった頃、生まれる。
中学1年生のとき不登校になり井上塾に入塾。
以来6年間、塾で勉強はもちろん、我らのホームグラウンド『市民球場』をはじめ、山に自転車に温泉に、あちこち駆け回る。ミニコミ誌『あそびのページ』の活動に参加。
老若男女様々な方々と出会いが、独自の人生観を育む。
2009年より常勤講師。
趣味●野球観戦・登山・自転車(特に登り坂)
特技●クラシックピアノ
こどもたちへのメッセージ●楽しいことは思いっきり楽しみ、困難なことは一緒に悩み葛藤しながら、こどもたちとすてきな時間を共有できたらと思います。山や自転車の同行者求ム!
塾主宰者
井上浴
1951年●尾道市生まれ
1974年●京都大学文学部東洋史学科卒
数学・数学史は森毅氏に、歴史人文は佐藤長氏(チベット学・瀬戸内寂徳さんの終生の友人)に学ぶ。上野千鶴子さんとはまんざら他人ではないという程度のお知り合い。
趣味●登山・温泉・鉄道 特技●編み物
著書●『学校が火事にでもならんかいな』『太田川』・編著『尾道学寮物語』等
副業●まきび病院心療内科顧問
2023センター入試に挑戦
・英語〈R100点・L××点〉
・国語180点・数学まとめて185点