廣瀬詠太郎さんドイツ留学レポート

こんにちは。塾生(永久欠番)の廣瀬詠太郎と申します。
2019年12月現在、広島大学二年生で、主専攻は哲学、副専攻は法学です。
2019年9月から一年間、ドイツはチュービンゲン大学にて交換留学生をやっております。
この度は、井上塾のウェブサイトに留学レポートを載せていただけるとのことなので、留学生活を軽く紹介したいと思います。

左が廣瀬さん。右はお友達のスイス在住の加藤さん。

そもそもチュービンゲンってどこよ、と突っこまれた方もいると思うので、まずは街の紹介を。
チュービンゲンは、ドイツ南部、バーデンヴュルテンベルグ州に位置する小さな街で、人口は9万人程度です。
ヘルマンヘッセやヘーゲル、ヘルダーリンゆかりの地として知られています。
チュービンゲンの街並み

写真の左側に写っている黄色い塔は、統合失調症を患ったヘルダーリンが36年間にもわたり生活していたという、ヘルダーリンの塔です。

さて、日常生活について。
僕は哲学の学習とドイツ語のブラッシュアップ、そして法学の自習を目的として留学しているので、割と忙しい毎日を送っています。具体的には、火・水・木に講義やセミナーを一つずつ、加えて月・火・水の午後に各3時間の語学コースを受講中です。*
日本の大学とは違ってかなり緻密な授業準備が要求されているので、毎日1-2時間は机に向かって授業の準備・復習をすることにしています。
また、ドイツ語の会話力を上げるために、週2時間タンデム** を利用し、WG*** の人たちとの時間も大切にしています。
さらに、副専攻の法学の学習も進めるために、一日60ページを目標に基本書といわれる専門書を読み進めています。

*)興味があるごく一部の方のために、履修している授業について。Introduction to Philosophy of Mind(私の意識とは、一体何なのか?:心の哲学)、Metaphysics of Events(出来事は存在するか?:形而上学)、Philosophie der Gefuehle(感情は、いかにして生じるのか?:感情の哲学)

**)外国語習得のために、学習の目的とする言語のネイティブと協力し、定期的に練習するシステム。僕は、日本語を学びたいドイツ語ネイティブと毎週水曜日に会い、一時間はドイツ語で、もう一時間は日本語で話すことになっています。

***)WG=Wohngemeinschaft(生活共同体)。寮でキッチン等を共有する共同体のこと。僕はドイツ人4人、ルーマニア人1人、そして僕の6人からなるWGに住んでいます。

このように、僕は真面目なので、遊び呆けている他の人たちとは違って、留学生らしく毎日頑張っています。

・・・と書きたいところですが、もちろんキラキラな留学生気分も味わっているのであります。
先日はEsslingenのクリスマスマーケットでホットワインを、今朝はTuebingenのチョコレートマーケットでホットチョコレートを飲んできました。
おっと、思い出したらよだれが出てきちゃった。

以上、書き散らかして恐縮ですが、ドイツからの留学レポートでした。
留学を考えている皆さんのお役に立てれば幸いです。

枯葉を見る会真っ盛りの街チュービンゲンにて、井の中でつけあがっていた過去の自分をシュレッダーにかけながら

2019年12月 廣瀬 詠太郎