平素よりお世話になっております。当塾講師の田實夕夏(たじつゆうか)です。
10月31日から約2週間、世界自然遺産の小笠原諸島へ旅に出ておりましたが、この度無事に帰還いたしました。
今回の旅は、まるで「イッテQ」や「電波少年」のような、まさに冒険でした。 毎日、壮大な自然に囲まれ、そのスケールの大きさに圧倒され、何度も「もう帰れないかも…」と本気で思いました(笑)。
東京から約24時間の船旅(行きは船酔いに苦しみ3回キラキラを出しましたが、帰りは母島の方からいただいた薬とお弁当のおかげで何とか…)を経て、最初に訪れたのは父島です。人口約2000人の小さな島でしたが、その自然は想像をはるかに超えていました。 11月だというのに気温は28度。嘘のようなエメラルドグリーン色の透明度の高い海、色とりどりの魚たちと珊瑚礁、そして野生のイルカやクジラ、ウミガメ。また、タコノキやガジュマル、グリーンぺぺなど、見たことのない植物。オガサワラゴキブリやアカガシラカラスバトなど独特な固有種たち。夜には、教科書でしか見たことの無いような暗闇を埋め尽くすほどの星空などなど。日常では決して味わえない貴重な体験ばかりでした。
父島で約1週間過ごした後、船で2時間かけてさらに南の島へ…
そこは、都道最南端の母島という人口約400人のさらに小さい島でした。
到着したときには、どうなることかと覚悟を決めていましたが、島の人々は皆親切で、温かい歓迎をしてくれました。特に、島レモンやウミガメ、オナガダイなど地元の食材を使った料理は絶品でした。ウミガメって煮込みが主流のようで、父島は塩味、母島は醤油味で煮込むから島によって味が違ったんです。私は母島の方が好きでした。
母島でも1週間、驚異的なジャングルの中を探検したり、海を泳いだり、冒険の毎日でした。シュノーケリングで、色とりどりの熱帯魚と一緒に泳いだ時は、まるで夢の中にいるようでした。
帰る頃には、島が大好きになっていて、船に乗る時には気がついたら顔が涙でぐしょぐしょになっていました。
島の方々は皆さん、「いってらっしゃーい!」と大きな声で叫びながら東京への船をお見送り下さるんです。また来てね、ここで待っている人がいるよという思いを込めて、行ってらっしゃいと叫びながら大きく手を振るそうです。中には、手を振るだけで無く、旗を振ったり太鼓をたたいたり、海に飛び込む方までいらっしゃいました。
この想像を絶する旅のお話、文章や写真では伝えきれないことが本当に残念でなりません。皆にも是非行ってみてほしいなぁ!
1日目にお風呂のなかでオガサワラゴキブリが足を登ってきた話とか、父島の島民ガチンコ相撲大会が素晴らしかった話とか、シュノーケリングで死にかけた話、野生のイルカの群れと遭遇して沢山ファンサもらった話、父島でお金無くて冷凍の焼きおにぎりと食パンしか食べられなかった話、島のお寿司の話、ウミガメの刺身の話、ジャングル遭難事件、等々、
まだまだ皆に聞いてもらいたい土産話が山のようにあるのですよ。
そのお話は、ぜひまた今度。
旅を経て、一皮むけた(?)田實を、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
田實