会費の一部改定について

塾生の皆様へ・保護者の皆様へ 

井上塾
 井上浴
 『春闘賃上げ率5.28% 33年ぶり高水準』
 テレビには字幕が踊っています。
 ──ん?
 いやいや、わしらも月謝、値上げしよっかと、良からぬ算段をしてたとこ。
 外の景気は良さそうです。尾道ラーメンも讃岐うどんも大にぎわい。だって、旅行と外食は、パッと使ってパッと散る、お代が後に引きません。タチが悪いのは住宅とクルマ。一度お買い物すると,その後数十年ローンの支払いに追われます。内装品、燃費や駐車場、税金など関連の出費も足し算すると、家計の半分がぶっ飛びます。もう、子作りも子育てもあったもんじゃありません。手取りがちょっぴり増えても、まずは返済。そして貯金。あとはちょっとだけNISAか宝くじ。将来に希望が持てない社会では「消費の拡大」は望めません。というわけで、今年度の塾会費値上げは「断念」。
基準会費(「月謝」)の
値上げはありません。
 少子化社会です。昔のようにその辺に放っておけばこどもは勝手に育つもんよ、という時代ではございません。放課後のこどもの時間はお金で買うものです。お家やクルマほどじゃないけど、塾だって、けっこう高いお買い物です。
 で、小学生は今や空前の中学受験ブーム。すっかり難易度も上がりました。そのうえ受験校一つ一つにそれぞれ「教科型」と「適性検査型」の入試がありますので、2本立ての個別対応も要求されます。
 一方、高校受験は全く事情が変わりました。少子化の結果、ほぼ半数の学科が定員割れ。これが就活なら最初から仮内定をいただいたようなおいしい話ですが、三年生になると、こどもたちは目の色を変えて勉強を始めます。こどもたちは自分が中学の学習内容をロクに理解できてないことを悲しいほど承知していますから、高校の授業について行けるかどうか、不安でいっぱいなのです。新しい学習指導要領への移行期に新型コロナ感染症の影響が重なって、混乱が続き、学校では教科指導が充分に行き届かない状態が今も続いています。こどもたちは、高校受験を前に、学習塾ですべてを学び直そうと試みているのです。
 最後に大学入試は「総合型」も含めて、大学ごとに入試制度・科目がいっそう多様化(複雑化)し、受験生ひとりひとり、志望校のメニューと生徒さんの個性にあわせたガイダンスとオーダーメイドの個別指導、いわば専属の家庭教師のような指導が求められています。
 幸い当塾では、今年度は、中学から大学まで、難関校/国公立大も含めてほぼ全員が第一志望校に合格しました。その中で私たちは、受験年次のみなさんには、手厚いサポートが何よりも大切だと痛感、今後は優秀なスタッフの養成も視野に、学習支援をさらに強化してゆくつもりです。というわけで、
 受験年次の加算は
月額+¥4000から+¥6000となります
 受験年次の月額会費は4月より基準会費¥16,000とあわせて¥22,000(難関校志望は月額¥30,000)となります。なお、小6・高3の受験年次会費には『家族割』『3年特割』は適用されません。中3は『3年特割』のみ適用となります。
 教材を充実するため教材費も改訂します。教材の価格も高騰していますので、
教材費は受験年次¥15,000
(難関校は¥30,000)
それ以外は¥10,000です
 新学期、なにかと出費の重なる時節、まことに心苦しい思いもありますが、今後ともお引き立てのほど、よろしくお願いします。
 以上
付記.
●井上塾では、どんな境遇にあっても、こどもたちが学習を継続できるよう努力しいます。経済的事由などにより会費の減額を希望される方はご遠慮なくお申し付けください。大阪仕様の商習慣にも誠意をもって対応させていただきます。
●会費の滞納に対する督促は行いません。立身出世は、はなから当てにしておりませんが、もしや一攫千金、後日、宝くじや万馬券が当たったおりには、必ず直電(ちょくでん=メール不可)でお喜びをお伝え下さい。さっそく使いの者を伺わせていただきます。
●新学年、井上塾では、新しく入塾する塾生を募集しています。ごきょうだい、お友だち、心当たりの方がお近くにいらっしゃいましたら、お誘いしてください。