コロナ対応

塾生のみなさんへ

2021年8月17日

新型コロナ感染症の爆発的感染拡大をまえにして
お伝えしたいこと

 テレビをつけると、男の後ろ姿があった。ナレーターは、救急車を呼んだもののどの病院にも受け入れを断られた患者のために、男は電話をかけ続けているのだという。
 何本目かの電話で、ようやく1本の酸素ボンベが翌日に届くという約束が取り交わされたらしい。振り向いた男の顔には安堵と疲労の色があった。
──どこの国のことだろう?
と、そのとき私は思ってしまったのだ。
 ひとり、深夜の診察室の片隅で、若い医師は、十数件にも及ぶその日の訪問診療をようやく終えたばかりだと語り始める。本当のネイティヴだけが話すことができるその綺麗な東京言葉を聞いたとき、私は自分の不明を恥じた。

 8月13日に公表された東京の新規感染者数は5773人。7月13日が830人だから、ひと月で7倍に増えたことがわかる。「重症者以外は自宅療養を」という厚生労働相の発言は、さすがにそれは僭越であろうと撤回された。だが、厚労相氏の名誉のために言えば、愚物ばかりを取り揃えたこの国の閣僚の中にあって、氏は、まともな受け答えができる数少ない人物のひとりであった。
 そして今、この国の現実を見れば、国が違えば銃殺に値するであろう氏の妄言がまるで根拠のない戯言(たわごと)ではなかったことが示されている。遅れたとはいえ国民のおよそ4割が2回目のワクチン接種を終えたこの期に及んでも、なお、この爆発的感染拡大なのだ。

 世界はすでに450万人の死と、その数字のひとつひとつにまつわる耐えがたい苦悶と喪失を体験している。その数字は、一昨年までは人類にとってもっとも凶悪な感染症とされていたマラリアの死者の数の11年分に相当する。
 それでもなお、人々は自らの明日に懐疑を抱かない。厄災はいっときのものであり、明けない夜はないと、信じている。
──きみたちは若くて、世界はこんなにも美しいのだから。
 もちろん、それは良いことだと、私も思う。
 でも、ちょっとだけでいいから、考えてみないか? ひょっとすると、私たちはこの戦いに敗れるのかもしれない。そして、その後の喪われた世界を、きみたちはどうやって生きのびていくのかと。
 あの「地獄絵図」から76年目の夏、広島県の8月13日の新規感染者数は194人、7月13日のそれは5人であった。

2021年8月17日
井上塾 井上浴

【至急】塾で接触する人の数を減らします。

2021年5月10日
塾生のみなさんへ★保護者のみなさんへ、井上塾からのお知らせです。
新型コロナの感染拡大に備えよう。

笑顔と安心。
そして、共に、美しい朝を迎えるために。

何も知らない旅人さんが北海道の田舎に行くと、食べ残しであれ何であれ、決して食べ物を戸外に放置してはならないと、繰り返し警告されます。ヒトの食べ物の味を覚えたヒグマはいずれ必ずヒトを襲うようになるというのです。かつて、私たちも大雪山の雪渓で、それらしきヒグマに、しつこく付け狙われたことがあります。深い霧の中、漂いつづける獣の臭いには、背筋の凍る恐怖を覚えたものです。
二年前まで山の洞窟でひっそりと棲息していた未知のウィルスが、今、ヒトからヒトへの感染を繰り返しながら、変異を重ね、凶悪な厄災となって世界に襲いかかっています。
東京や大阪のお話ではありません。すでに三原市の感染者数は四月末からステージⅣ=感染爆発の指標を超え、福山市の公式ツイッターは、連日、休校の告知を続けています。

 とはいえ、コロナに対する闘いは、なにも難しいことを要求されるわけではありません。
人と人との接触を減らすこと。三密回避。換気と消毒。
そして、あとは手洗いとマスク。
私たちは、ただそれだけをまっすぐに貫きます。

通塾日時を選択してください。

昨年の学校休校時と同じように、塾生を8つのグループに分けて、入室する人数を制限します。三密を回避し、万が一の場合も被害を最小限に食い止めます。
曜日は『月水金』/『火木土』、時間は『17 時~19 時』/『19 時~22 時』(土曜日は『15 時~17 時』/『15 時~17 時』)からそれぞれ選択して下さい。
塾に通う日数は週2日でもかまいません。グループの定員は6~8 名。平日は19時で入れ替えがあります。

安松組
17~19時
19~21時
井上組
15~17時 さくら
17~19時 うめ さくら うめ さくら うめ もみぢ
19~21時 まつ もみぢ まつ もみぢ まつ

(※)WiFi環境が必要な人などのために土曜の13時から21時まで、2F教室を自習室として開放します。定員4名で予約が必要です。

大急ぎでオンラインの準備をしよう。

2021年5月10日
大急ぎでオンラインの準備をしよう。

オンライン環境と
端末の作動を確認しよう。

 在宅での学習は、昨年と同じように、ビデオ通話と、チャットで画像をやりとりして双方向で行います。使用するアプリは「スカイプ」と「マイクロソフトレンズ(オフィスレンズ)」。
 端末はスマホ、タブレット、PCのどれでも大丈夫。WiFi があれば初期費用・通信費ともに無料です。作業の手順は別紙を参考にしてください。テスト通話もしておきましょう。
『直近一週間の新規感染者数が人口10 万人あたり25人(ステージⅣに該当)以上』が一週間続けば(市町村単位)、それが、オンライン学習へのスイッチとなります。
 オンラインでの学習は、希望される方から、いつでも開始できます。ただし前日までに時間の予約をしてください。回数は週2回、(受験年次は週3回)とします。

「新規感染者数が10万人あたり25人(ステージⅣ)」
に該当する市町村に居住あるいは通学している人には、

在宅オンライン学習を『推奨』します。

学習相談のため週1回程度、通塾は可能です。ただし、学校で着用した制服や体操着をまとっての入室はご遠慮ください。

こんなとき、通塾は『ご遠慮』下さい。

在宅テレワークを応援します!

● 直近10 日間に、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置に該当する地域に行った。
● 通学する学校で休校や学級閉鎖等の措置がとられている。
● 直近2週間に部活動した部員の中に感染した人がいる。練習や試合・公演で接触した他校の部員に感染した人が出た。(地域のクラブチームやサークル・習い事系の教室も含みます)
● 自分や同居する家族が新型コロナに感染、あるいは濃厚接触者となった。
● 直近7日間に発熱やせきなど風邪のような症状があった。ただしPCR検査陰性の場合、お医者さんに新型コロナではないと診断された場合は除きます。アレルギー疾患で同様の症状がある場合も、症状がひどいときは、コロナを念頭に、おうちで静養してください。
★発熱やせき、鼻水、からだがだるいなど、かぜのような症状があったときは、自宅で静養して下さい。
★塾に来たら薬用せっけんでていねいに手洗いしてください。
★マスクを着用し、マイスリッパを使用してください。
★塾から帰るときも、おうちにウイルスを持ち帰らないよう、手洗いをしてください。

online学習の始め方(2021年5月10日)